
電車を降りると、改札をちゃんと通らずに線路から外れて小道へ歩いていくお年寄りの女性がいました。「運賃を前払いしたのかな?」と思いましたが、実はそうではなく、ゴミを拾って駅員に届けに行っただけだったのです。
夜、泊まった宿の味噌汁があまりにも美味しくて、びっくりしました。女将さんが、自分で育てたお米と近くの海から取った塩で作ってるんだって。
駅に戻るのが遅れたので、運転してくれた男性は畑を二つ横切る狭い道を猛スピードで走り抜けました。彼は車を一瞬停めて、「ここは昨晩食べたお米が育っていた畑です」と言いました。そして再び、その狭い道を巧みに運転してくれました。
地元の警察官と年配の女性が、女性の家の玄関先で人生について熱く語り合っていた。駅の入り口に響くのは、彼らの会話と虫の音だけだった。
茶畑に囲まれた道を歩いていると、汽車の機関車の汽笛が聞こえてきた。雄大な山々の音が複雑な響きを生み、自然なビブラートへと変化していく。
ここは静岡県のお茶の産地の一つ、川根です。私に教えを授け、私たちみんなのために多くのことをしてくださった方々の物語を、皆さんにお伝えしたいと思います。
―岡本博志氏(日本紅茶師、茶房クレハ店主)(イアン・チュン訳)
料金先払いだからこれでいいのかな?と見ていると、落ちているゴミを拾って駅員さんに渡していた。
夜、宿泊先で出てきた味噌汁は、衝撃を受けるほど美味しかった。おかみさんは、自分ちのお米と実家の海で取れる塩で作ったんだよ、と語ってくれた。
駅まで送ってくれたおじさんが、時間ぎりぎりだ、と車を飛ばして先は狭い田んぼ。 「昨日の食べた米を作っている田んぼだ」としばらく車を停めて見せてくれた。
見回りの警官とおばあちゃんが玄関先で人生について熱く語り合っている。その声と虫の鳴き声だけが駅の乗車口で響いていた。
茶畑に囲まれた道を歩いていたら、機関車の汽笛が自然に聞こえてきた。
たくさんのお茶農家さんと話が出来ました。自分たちのお茶がより魅力的になる為に何をすべきか・・。みんな自分の答えを探しているようだった。
静岡県の茶産地の一つ、川根。
皆さんしてもらった事、教えてもらった事、体験した事、ちゃんと伝えていきますね。
静岡県川根市からの人生の教訓に関する記事が最初にYUNOMIに掲載されました。