今回は鹿児島産一番茶の荒茶を使って3種類のほうじ茶を作りました。
実験開始!
まず、回転ドラムに茶葉300gを入れます。
その後、温度が180℃(356℉)くらいになったところで葉を取り出しました。次は195℃(383℉)くらいになったところで葉を取り出しました。
[ お茶 No.1 ] 180℃で抽出した茶葉
[ お茶 No.1 ] 180℃で抽出した茶葉

[ お茶その2 ] 195℃(383℉)で抽出した茶葉
違いは明らかですよね?
もう一度実験して、No.2の茶葉を210℃(410F)まで焙煎しました。[ Tea No.3 ]
さて、当店にはほうじ茶が3種類ございます。
私はお茶を淹れました。

どれが高温で焙煎されているか一目瞭然です!!
お茶についての私の感想は次のとおりです。
[ お茶No.1 ]
ごく浅煎りタイプ
ほうじ茶と言うには焙煎が足りない気がします。
この浅煎りタイプのほうじ茶を直訳すると「青ほうじ茶」と呼ぶお茶屋さんもいます。
緑茶の香ばしい風味がしっかり残っています。さらに焙煎の香りも加わり、両方の良いところを楽しめるお茶だと思います。
[ お茶その2 ]
中煎りタイプ
中煎りタイプ
ほうじ茶としては標準的な焙煎度合いと言えるでしょう。
[ お茶 No.3 ]
焙煎しすぎ
焦げた味がする。味は良くない。
最も興味深いお茶
[ お茶No.1 ]
ごく浅煎りタイプ
ごく浅煎りタイプ
浅煎りのほうじ茶はあまり見かけません。お茶好きの方にはたまらない味だと思います。
このお茶は焙煎されているので、通常の緑茶よりも渋みが少なくなっています。しかし、緑茶の風味は残っています。
緑茶の渋みが強すぎると感じる人にも良いかもしれません。
私が学んだこと
焙煎を始めたときから、ほうじ茶らしい味わいをイメージしていました。
私の好きなほうじ茶の味の一つで、深煎りの香りとキャラメルのような甘い風味、そしてまろやかな味わいです。深煎りすればこの味が作れるんじゃないかと思いました。
しかし実際はそうではありませんでした。
「お茶No.2」は深煎りでしたが、想像していたよりもシャープで爽やかな味わいでした。
一番茶の葉ではなく、夏に収穫した葉を焙煎すれば、その味を楽しめるのではないかと考えました。
そのため、焙煎温度だけでなく、茶葉などの他の要因もほうじ茶の味に影響を与えます。
小倉さんは熟成させることで味がよりまろやかになるとおっしゃっていました。
つまり、老化が要因の一つである可能性があるのです。
ほうじ茶には、知っておくと面白いことがたくさんあります!!
本日のほうじ茶セレクション
火の国くまもと 深煎りほうじ茶 黒 ~深く煎った独特の味わい~
ほうじ茶と黒烏龍茶をブレンドして飲んでいるような気分です!