2023年5月2日は「八十八夜」です。 立春(日本の旧暦では2月2日または3日)から数えて88日目の夜です。日本では伝統的に多くの人が農業に従事していました。八十八夜は、田植えや新茶の収穫など、農民にとって忙しくなる時期を意味していました。
今日では、 新茶(その年の新茶)は、特に茶の品種の多様性を考えると、必ずしも八十八夜(やおや ...
静岡県藤枝市で、約320年前に植えられたと言われる巨大な茶樹(というより木!)で茶摘み体験が行われました。高さ約4メートル、幹回り約33メートルで、現在もお茶が収穫されている日本最古の茶樹かもしれません。八十八夜を迎え、手揉み保存会のメンバーや市職員が、丁寧に新芽を摘みました。「八十八」は日本では縁起の良い数字で、この日に摘まれた新茶は健康長寿に繋がると言われています。藤枝市の賢く古い茶樹から摘まれた新鮮な茶葉は、「長寿の香り」というお茶に加工され、高齢者施設などに配布され、お茶を楽しむだけでなく長生きしてほしいという願いが込められています。
八十八夜茶をお探しなら、ラッキーです!Yunomiでは予約販売可能な商品がいくつかあります(括弧内は茶葉の産地です)。
- あゆみ農園(ちっとらっつ):2023 山と笑う煎茶(静岡県藤枝市)
- 備前屋の松籟ブレンド ~手摘み狭山八十八夜煎茶~ (埼玉県狭山市)
- 栗原製茶 FK022:八十八夜新茶 2023年5月2日収穫煎茶(福岡県八女市)
季節の話に戻ると、八十八夜は春から夏への移行期でもあり、暖かい気候が安定し始める時期でもあります。一般的に日本では、3月と4月の春は暖かい日と寒い日が交互に訪れ、霜が降りる可能性が高くなります。しかし、八十八夜になると、寒い地域でも、茶農家は予期せぬ遅霜(霜は茶葉にダメージを与える原因の1つ)について少し安心できるようになります。日本語には「八十八夜の別れ霜」ということわざさえあります。これは霜に永遠に別れを告げるものです。しかし、八十八夜は農家だけのものではありません。今日では、人々が来たる夏の準備を始める時期でもあります。寒い間しまっておいた夏服、帽子、草履を取り出す人もいるでしょう。または、夏のグラスを持ってきて、水出し煎茶やアイス日本紅茶などの爽やかなドリンクをお楽しみください。
最後に、八十八夜は日本において、先祖の知恵に根ざした特別な日です。湯呑みについては以前八十八夜について記事を書いたり、ブログ記事でも触れたことがありますが、この日への理解と感謝を深めていただけたことを願っています。最後に、お茶の収穫を祝う童謡をご存知ない方は、ぜひ一度聴いてみてください。今でも日本の小学校でよく教えられています。こちらのYouTube 動画では、日本語の歌詞が英語のアルファベットで表記されているので、一緒に歌ってみてください。ぜひお楽しみください!
茶摘み(茶摘みの歌) - 匿名

2023年の新茶シーズン到来を祝して。乾杯!
*季節の時間に関する注意:
日本の伝統的な暦は、一年のさまざまな時期に名前を付けることで、自然の変化と季節の移り変わりを示しています。日本語には「節気」と呼ばれる24の主要な区分があり、2月初旬の立春(春の始まり)から大寒(大寒)まであります。24区分はさらに3つに分けられ、合計72区分があり、それぞれ約5日間続きます。これらの名称ももともと中国から取り入れられたものですが、日本の気候と必ずしもうまく一致しませんでした。そのため、日本で最終的に1685年に書き換えられ、日本特有の明確で微妙な季節の変化を反映するようになりました。88夜は穀雨(穀物の雨が降る時期)と牡丹華(牡丹の花が咲く時期)にあたります。
注目の画像:美しい新茶の葉。撮影:緒方龍二。熊本県芦北村、 梶原茶園にて。
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